アメリカへ

ようやく一昨日より、ネットが家にやってきたので、ネットの世界に復帰しつつあります。

10/2に成田から出国し、同じ日付のすこし時間を巻戻したところで、アメリカに入国しました。これまで期限付きの短期でシリコンバレーに滞在したことは、何度となくありますが、長期の、しかも帰国のチケットを持たない状態で滞在するのは、これが初めてです。

10月の初めのシリコンバレーは、東京との気候の差はそれほどなく、到着直後の時差でぼんやりした頭には、実感というのは、ほとんど感じられませんでした。入国審査と税関での多少の緊張した瞬間を除けば、いつも通りに入国し、いつも通りにレンタカーを借り、空港を出て、Freewayを走りだしました。

今回は、まだ部屋も決めていなかったので、しばらく近藤家に居候しつつ、生活の立ち上げを図る、という予定でした。近藤家は、渡米後、ほぼ1月半経過していることもあり、生活も軌道に乗っている様子でした。その様子を見ていると、早く追い付いかないと、という気分が高まってきました。

それから、この2、3週間で、部屋探し、部屋の契約、生活必需品の購入、ネット、TVの導入、車と自転車の購入まで済み、最低限の形はできたかな、というところです。国内での引越しとは異なり、海を越える引越しでは、持っていけるものが限定されているため、ほぼゼロからの立ち上げとなります。これは、楽しくもあり、なかなか大変でもある経験でした。ただ、本質的な「仕事」という面では、何週間も経っているのに、1mmも前進していない事実に、どうしても焦りを感じてしまうのですが。

そのHatena Incのオフィスも、10月から居候状態から独立し、徐々に整いつつあります。大学を卒業し、初めて働いた所は、数千人規模で、その後、はてなに移って、十数人規模、そして、Hatena Incで3人と、どんどん規模が小さくなっています。情報産業という意味ではいずれにおいても、「技術」という面では同じ様なことをしているのに、組織を構成する人間や、その構造や規模によって、方法論や、実際にできてくるものが異なってくるのが、面白くもあり、難しくもあるところです。

Hatena Inc.では、どのようなものが、どのようにできてくるのか、プレッシャーでもありますが、それを楽しみつつ、シリコンバレーに居る、ということの意味を見出していきたいものです。